三角浦の文化的景観
みすみうらのぶんかてきけいかん

三角浦の文化的景観

文化的景観の紹介

三角浦は、三角ノ瀬戸と呼称される海域の一部であり、狭いながらも深い水深を有し、古来より天然の良港として船舶の往来がなされてきた交通の要衝です。明治20年には、瀬戸の地形的特徴に着目されこの地に三角港(現 三角西港)が築港され、大型船舶が航行できる港として流通の重要拠点となりました。特に、三池炭鉱からの石炭輸出における経由港として重要視され、平成27年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつとして世界文化遺産に登録されました。

オランダ人水利工師ムルドルによって設計された三角西港は、野蒜港(宮城県)、三国港(福井県)とならんで明治の三大築港とされ、その中でもほぼ完全な状態で残存している日本で唯一の石積港湾施設です。大型船舶が停泊できる港湾機能を有すると同時に、排水等の水利機能、船舶の往来に関する回船問屋や旅館等の商業施設、郡役所、裁判所、税関等の公的施設、そして住環境が一体化した港湾都市でもありました。現役の港湾施設としては使用されていませんが、建造物と都市基盤は当時のまま残されており、現在も当時と変わることなく人々が生活を営んでいます。

また、海域と周囲の山々によって形成される景観は、古来より名勝地としても有名で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)などにより多くの文学作品や日記等にその様子が描かれています。また、海を臨む場所には、別荘が立ち並び多くの人々で賑わっていました。現在も多くの観光客が訪れ、この風景を楽しんでいます。

基本情報

所在地 熊本県宇城市
選定年月日 平成27年1月26日
選定基準 (五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら

地図

フォトギャラリー

お問い合わせ情報

担当課 宇城市教育委員会 文化課 文化財世界遺産係
住所 〒869-0592 熊本県宇城市松橋町大野85番地
電話番号 0964-32-1954
関連サイトURL http://www.city.uki.kumamoto.jp/
アクセス JR熊本駅よりJR三角線によりJR三角駅下車
路線バス(「三角西港」バス停下車)またはタクシーで約10分