天草市﨑津・今富の文化的景観
あまくさしさきつ・いまとみのぶんかてきけいかん

天草市﨑津・今富の文化的景観

文化的景観の紹介

天草市﨑津は、平成23年2月に漁村景観として全国で初めて国の重要文化的景観に選定されました。平成24年9月には今富を選定範囲に加え名称変更を行い、「天草市﨑津・今富の文化的景観」が誕生しました。

﨑津は、中世以来の貿易拠点であり、天然の良港を活かした漁村集落が形成されています。集落中央にたたずむ﨑津教会をシンボルとし、山と海に接する狭隘な平坦地に家屋が密集しています。軒を連ねる家々に挟まれ形成された海に出るための小路「トウヤ」、その先には船舶の碇泊や漁具の整備・魚干しなどの生業施設である海上に張り出した構造物「カケ」が設けられ、各家屋には庭がないため、狭い土地の中で効率よく生業を営む土地利用の工夫がされています。

今富は、入り江の最奥に位置し2つの支流が形成するわずかな迫地形に集落が点在しています。江戸中期以降に行われた干拓事業で農地を拡大し農業を、山岳部では山林資源を基にした林業で生業をたててきました。当地にはキリスト教布教から潜伏キリシタン、転宗、かくれキリシタンという歴史があり、集落を取り囲む後背山には、石碑や墓地が見えない形で配置されるなど解禁後における「かくれ」信仰の一端をみることができます。

漁村の﨑津と農・山村の今富は互いに補完しあうことで生活を営んできました。生活物資や文物の移動など目に見えない要素が加わることで一体の景観を形成しています。

基本情報

所在地 熊本県天草市
選定年月日 平成23年2月7日(平成24年9月19日今富追加)
選定基準 (一)水田・畑地などの農耕に関する景観地(四)養殖いかだ・海苔ひびなどの漁ろうに関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら

地図

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お問い合わせ情報

担当課 観光文化部世界遺産推進室事業推進係
住所 〒863-1202 熊本県天草市河浦町河浦5253
電話番号 0969-76-1116
関連サイトURL https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/sakitsu-sekai/
アクセス <熊本・福岡方面から>
・熊本→(車180分)→﨑津・今富
 ・福岡空港→(飛行機35分)→天草空港→(車60分)→﨑津・今富 
<長崎方面から>
 ・茂木港→(高速船45分)→富岡港→(車50分)→﨑津・今富
 ・口之津港→(フェリー30分)→鬼池港→(車60分)→﨑津・今富
<鹿児島方面から>
 ・出水市→(バス65分)→蔵之元港→(フェリー30分)→牛深港→(車25分)→﨑津・今富