最上川の流通・往来及び左沢町場の景観
もがみがわのりゅうつう・おうらいおよびあてらざわまちばのけいかん

文化的景観の紹介
「最上川の流通・往来及び左沢町場の景観」は、左沢の暮らしに根差した文化的景観です。
左沢の市街地は、山形県置賜地方から五百川峡谷を流れ下った最上川が楯山にぶつかり、流れの向きを変えて村山盆地に流れ出る場所に位置します。
中世から近世初頭、交通の要衝であった左沢の楯山には、最上川を見下ろすように大規模な山城が築かれました。江戸時代に入ると小漆川に城が移り、今の町並みの骨格となる城下町が整備されます。最上川沿いには米沢藩の「舟屋敷」が整備され河岸が展開し、近郊で産出した青苧などの農産物を上方へ移出する際の最上川舟運の恩恵を受けながら町の賑わいが創出されました。
近代に入り、市街地を焼き尽くした大火や、鉄道開通など交通事情の変化を受けた町並みの改変が行われ、現在の左沢の町場景観は、城と最上川舟運の河岸という複合性や、各時代の姿を継承しつつ、時代に根ざした重層性が特徴となっています。
楯山公園からは、楯山の麓で大きく曲がる最上川や段丘上に広がる左沢の町並み、さらに遠く西方に朝日連峰が連なる様子を望むことができます。町場では、江戸時代からの通り沿いに並び建つ土蔵や商店建築、社寺に納められた奉納物、秋まつりや初市といった行事などが、かつて舟運とともに営まれた町のくらしを今に伝えています。
基本情報
所在地 | 山形県西村山郡大江町 |
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選定年月日 | 平成25年3月27日選定 |
選定基準 | (五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら |
地図
フォトギャラリー
- 楯山公園からの眺望
- 重要な構成要素「清野家」
- 巨海院金毘羅堂奉納小鵜飼舟絵馬
- 秋まつり(左沢三区獅子舞)
- 初市
お問い合わせ情報
担当課 | 大江町教育委員会 教育文化課 歴史文化係 |
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住所 | 〒990-1163 山形県西村山郡大江町大字本郷丁373-1 |
電話番号 | 0237-62-3666 |
関連サイトURL | http://www.town.oe.yamagata.jp/ |
アクセス | 自動車 東京からは東北自動車道浦和IC→村田JCT→山形自動車道寒河江IC→国道等を経由して5時間15分程度 鉄道 東京駅から山形新幹線で山形駅下車、山形駅でJR左沢線に乗り換え左沢駅下車で3時間15分程度(山形駅での乗り換え待ち時間を含まない) |