高島市海津・西浜・知内の水辺景観
たかしましかいづ・にしはま・ちないのみずべけいかん
文化的景観の紹介
琵琶湖の北西端の湖岸一帯に広がる「高島市海津・西浜・知内の水辺景観」は、琵琶湖を始めとする河川、内湖(沼)、湖岸の石積みや共同井戸、ハシイタ、漁港などの周辺に特徴的な水辺の生活文化が息づく地域です。
自然的には、豪雪地帯であるとともに、季節風による風や波の影響を強く受けることがあげられ、このことが、家屋に風除けとなる垣や板戸を使い、また湖岸には石積みが築かれるなどの、独自の生活景観を形成してきた理由の一つとなっています。
湖岸に約1.2kmにわたって続く石積みは、江戸時代中期に波除のために造られたもので、何度も修繕を繰り返しながら、住民が大切に守り続けてきたことが分かっています。
歴史的には、日本海から琵琶湖を経て京都・大津に向かう湖上・陸上交通網の結節点として古くから繁栄した地域で、古くから多くの人や荷物が行き交い、特に江戸時代は、北国海道(西近江路)の宿場町・港町として、繁栄しました。
また、湖辺や内湖(沼)では、湿地性の希少植物を見ることができ、さらに県内有数のアユ・ビワマスの遡上河川である知内川では、ヤナ漁を始めとする、琵琶湖の環境に合わせて発達した伝統的漁法が今も継承されています。
さらに、この地域ではかつては琵琶湖の水と豊富な湧水を、用途に応じた生活用水として使いわけ、独自の水循環システムを作り上げてきました。その水利用の場所となったイケ(共同井戸)やハシイタ(琵琶湖に付きだした板状の洗い場)は、現在も残され、地域の人たちによって大切に守り伝えられています。
基本情報
所在地 | 滋賀県高島市 |
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選定年月日 | 平成20年3月28日 |
選定基準 | (五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地選定基準の詳細はこちら |
地図
フォトギャラリー
お問い合わせ情報
担当課 | 高島市教育委員会 教育総務部 文化財課 |
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住所 | 〒520-1217 滋賀県高島市安曇川町田中455番 |
電話番号 | 0740-32-4467 |
関連サイトURL | http://mizube-ishidumi.com |
アクセス | JR湖西線マキノ駅下車 徒歩約15分 |