長良川中流域における岐阜の文化的景観
ながらがわちゅうりゅういきにおけるぎふのぶんかてきけいかん
文化的景観の紹介
岐阜の人々は、古くから長良川とともに生活し生業を営んできました。川には多くの川湊が開かれ、材木や和紙などが運ばれる流通の主軸となっていました。また、今でも平成27年3月2日国重要無形民俗文化財に指定された鵜飼漁などの漁業の舞台となっています。現代の人々は、遊泳、まつり、花火大会など、憩いの場として利用しており、時代が移り変わっても長良川と共に暮らしているといえます。
長良川に隣接する金華山は、戦国時代には斎藤道三公や織田信長公の居城として機能していました。近世になると絵画などで、鵜飼の背景として金華山が描かれる構図が見られるようになります。現在は、毎日多くの人々が山に登り、山頂からの眺望を楽しんでおり、市中心部にそびえる金華山の景観は、岐阜市民の原風景として根付いています。
長良川と金華山という自然と隣り合うこの地域には、戦国時代以来の姿を残す、長良川の堤外地(堤防からみて川側の土地)にある2つの大きな集落と旧城下町とがあります。これらの町は、明治24年の濃尾震災で壊滅的な被害に遭いましたが、道路などの基盤をほぼ変えることなく復興したため、往時の姿を現在に伝えています。明治43年に金華山山頂に岐阜城復興天守が造られると、この町の多くが家の中から城が見える位置に本座敷を置くようになり、自ら楽しむだけでなく、その眺望をもって大事な客人をもてなしました。また、通りに面した家屋の木部を年に数回水や湯で洗うことが習慣として根付き、白木格子の町並みという独特の景観が維持されています。
町の人々は、こうした長良川や金華山の恩恵に、感謝と敬意をもって生活や生業を営んでいます。
基本情報
所在地 | 岐阜県岐阜市 |
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選定年月日 | 平成26年3月18日 |
選定基準 | (三)用材林・防災林などの森林の利用に関する景観地(四)養殖いかだ・海苔ひびなどの漁ろうに関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら |
地図
フォトギャラリー
お問い合わせ情報
担当課 | 岐阜市 ぎふ魅力づくり推進部 文化財保護課 文化財係 |
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住所 | 〒500‐8701 岐阜県岐阜市司町40番地1 |
電話番号 | 058‐214‐7157 |
関連サイトURL | https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/bunkazai/1026875/1005555.html |
アクセス | 文化的景観範囲の中心地点(岐阜公園)まで 徒歩の場合 JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より北へ45分 バスの場合 「岐阜公園歴史博物館前」バス停下車 JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より約20分 自動車の場合 東海北陸自動車道・岐阜各務原ICから車で約25分 名神高速道路・岐阜羽島ICから車で約35分 自転車の場合 JR岐阜駅または名鉄岐阜駅より約25分 シェアサイクル有(JR岐阜駅等にポート有) |