文化的景観20年展の開催について(北海道平取町)
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更新日時:2024.08.10
8/6(火)~9/1(日)の日程で「文化的景観20年展」を平取町の沙流川歴史館で開催しています。
文化的景観は、平成16年度に文化財保護法が改正されて文化財に位置付けられ、令和6年度に20年を迎えます。
日本の多様な風土の中で、人々は自然と関わりながら暮らしを営み、長い年月をかけて、その土地ならではの特徴的な景観を築き上げてきました。文化的景観は、このような景観を受け継ぐ土地をいいます。文化的景観は身近であるがゆえに、その良さに気付かれることなく失われつつあります。
本展覧会では、日本各地で文化的景観を守り育む活動を紹介しています。様々な取り組みを知った上で、地域の良さを振り返る機会にしてもらえれば嬉しく思います。
展示の一部では、平取町の重要文化的景観「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」も紹介しています。
平取町の重要文化的景観は、平成19年7月26日に愛媛県宇和島市の「遊子(ゆす)水(みず)荷(が)浦(うら)の段畑」とともに全国3番目の重要文化的景観に選定されました。沙流川流域におけるアイヌ文化の諸要素を現在に至るまでとどめながら、開拓期以降の農林業に伴う土地利用がその上に展開することによって多文化の重層としての様相を示した文化的景観です。
展覧会の見学をとおして、平取町の文化的景観をめぐるきっかけにもしてもらえれば幸いです。皆さんのご来場をお待ちしています。
文化的景観制度創設20年マーク 文化的景観20年展の様子(沙流川歴史館)